蟹身のボリューム感、食べ応え抜群!
「タラバ蟹」はとにかく食べ応え重視!繊維が大きく食べ易い蟹です。
おめでたい時や贅沢品の極みとして昔から重宝されています。また、どの地域でもよく食べられる蟹としても有名です。
しかしタラバガニの蟹味噌は、水っぽく苦くて渋みがありそのまま湯がくと蟹の身に味噌が流れてしまい、味と見た目に影響するので「姿」での流通は少ないです。
本たらば蟹と他に似た蟹で2種類存在しています。
●本たらば蟹
たらば蟹として一般的に食べられているのが本たらば蟹です。
身の繊維がしっかりとしていて、食べ応えは蟹のキングオブキング。贅沢の極みを堪能できる蟹の王様です。
湯がく前は、黒めの紫色をしており、茹でる事であの真っ赤な色になります。エビカニの甲殻類全てに言えるのですが、火を通すところで赤くなり、美味しさが際立ちます。
そして本たらば蟹と似た蟹が2種類存在していて購入する際、注意が必要なのが
●あぶら蟹
偽タラバガニとして、悪名高くなってしまった、不運のタラバガニ。昔、とあるお店で本タラバガニを買ったはずが、届いた蟹はアブラガニだった事件が広まってしまった事から、偽タラバガニとして有名になってしまいました。
ただ、これだけは伝えておきたい。アブラガニは美味しい。悲運なだけです。
今現在、アブラガニは見直されはじめ、価格も本タラバガニと対して変わりません。
ですが唯一、アブラガニで美味しくない個体があります。それは、蟹のポチポチ自体が黒くなっているアブラガニです。身に渋みエグ味があり物凄くまずい。これだけは注意したいとこです。
●いばら蟹
まるで花咲蟹のトゲをタラバガニに移した形をしており、甲羅が赤いドリアンみたいなフォルムです。味はクリーミィで美味しいのですが、見た目でやられてしまう事、間違いなし。つくづく見た目も大切なんだなぁといばら蟹を見て思ってしまいます。
本たらば蟹とあぶら蟹はどう見分けるのか?
- 簡単な方法は蟹の甲羅中央にあるトゲが6つが「タラバガニ」。4つが「アブラガニ」です。
- 全体見て見た目が赤いのが「タラバガニ」。オレンジ色が「アブラガニ」です。
- 脚だけにされると見分け方難易度が上がりますが、実はとても簡単。
脚のみの見分け方
- タラバガニ編 赤と白のハーフ
脚を裏返しにして、「殻の色」見ると判ります。
「1番太い棒肉の部分は白色」で、その先は「すべて赤」くなっています - アブラガニ編 全て白
同じく脚の裏側を見ましょう。「全て白色」になっています。 - イバラガニ 全て赤で攻撃的なトゲ
これも同じく裏側を見ましょう。全て「赤」です。
私がお勧めする毛蟹の買い方
最近のタラバガニは7〜800g(グラム)のタラバガニが大きいサイズとして主流ですが、1kg以上、特に1.3kg以上のサイズは年々皆無になってきました。
タラバガニに求める事は「食べ応え」ではないでしゃうか。年々サイズが小さくなってきています。
蟹は高く嗜好品で贅沢品です。ご飯のおかずではありません。インターネット上でもお店でも構いませんが、どこのお店が1番大きいタラバガニを扱っているのかを探してみるのもお勧めです。
大きい蟹は、パイプの強い所が持っていますので
大きい蟹を扱っている=お勧め店舗
なのかもしれません。
①「姿」と「脚」両方を扱っている
タラバ蟹は脚と姿の使い分けが重要です。
蟹は選べる方が買う側にとってのメリットが多いので、扱い総重量がいかに多くても品数を揃えているお店から買う方が色々と扱いを知っています。
ズワイガニ同様、全てとは言いませんが、お店によっては加工用又は業務用の脚を詰め替えて販売しているので、しょっぱかったり、スカスカのハズレ蟹もグラム合わせのために紛れ込ませます。出来れば脚はシュリンク加工(フィルムに包まれている)している蟹を選びましょう。昔のCMみたく書きますが、これが現実です。「あなたは身を食べますか?それとも殻を食べますか?」
②販売している毛蟹のバリエーションが多い。
・食べ方のスタイル、人数によって(大人・子供・女性・男性)毛蟹が選べる。
・どのくらい必要なのか目安の量を提示している。
タラバ蟹の1肩の大きさ | 目安の人数 | 内容 (貴重度) |
300g以下 | 0人前 | ほとんど甲羅の重さ |
約500g | 0~1人前 | なんとか食べられるサイズ |
約700g | 1~2人前 | 今の主流サイズ |
約1kg | 2~3人前 | タラバガニを満喫できます。 |
約1.3kg以上 | 4~5人前 | 1本でお腹一杯、迷わず! |
タラバガニは大きいほど食べ易いので、予算の兼ね合いもありますが、大きいサイズを選ぶ事をお勧めします。
1kgを超えてくると、手に入りづらく、1.3kgを超えるとほぼ売っていません。見かけたら1度は食べてみてください。これくらいのサイズになると、御贈答としても大変喜ばれる事間違い無し。
③箱売りをしている。蟹を業務用購入が可能である。まとめ買いが可能。
・蟹は特に流通量があると質、価格、内容が良くなります。これは私が仲卸に居たのでわかります。
④蟹の産地を明確にする事ができる。産地証明書が出せる。
購入する前のおさらい
- 「姿」と「脚」両方を扱っている
- 販売している毛蟹のバリエーションが多い
- 箱売りをしている。蟹を業務用購入が可能である。まとめ買いが可能。
- 蟹の産地を明確にする事ができる。産地証明書が出せる。
以上、この条件が揃ったお店であれば流通の流れも早く、新鮮で質の高いたらば蟹を取り扱っている可能性が高いです。
ぜひ、たらば蟹選びのお役に立てれば幸いです。
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