花咲蟹の見分け方

知る人ぞ知る「花咲蟹」

北海道の道東で獲れる花咲蟹。

花咲蟹が好きな方であれば良いのですが、「花咲蟹を知らないお世話になった方への贈り物としては不向き」かも知れません。
というのも、花咲蟹はとてもトゲトゲしく、攻撃的なボディをしています。
ですが、この味「ハマります」「癖になる美味しさ」なのです。

蟹味噌と身のコラボネーションが神がかります。特にメスの花咲蟹の内子(卵巣)と蟹味噌は断トツNO.1だと私は思います。

では花咲蟹はどう選べば良いのか、どのサイズが良いのか、オスとメスどちらがオススメなのかお教えします。

花咲蟹とは?どんな蟹なのか。

  • 花咲蟹の由来

    花咲蟹は二説あり、一説目は「北海道は根室市にある花咲港で水揚げされる事からその名が付いた」二説目は「湯がくと花が咲いたように赤くなる事からその名が付いた」と言われております。どちらが正しいのかは未だわかりません。

  • 見た目はタラバ蟹に似ている

    これは、蟹がわからない方にはそっくりに見えますが、私から見ると全然違います。花咲蟹は攻撃的な体をしているのですぐに見分けがつきます。トゲトゲしく、さらに見た目の色が真っ赤なのです。

  • 蟹特有の旨味である脂が多いが注意も必要

    蟹の美味しさといえば、よく見る身と殻の間にある白い塊の脂です。あれが苦手な方もいるので一概に言えませんが、私はあの「ア・ブ・ラ」が一番美味しいと思っております。ですが脂なので、体調が悪い方や胃腸が弱い方には不向きです。なので、花咲蟹が好きな方への贈り物以外には気をつけた方がいいかもしれません。が!あの蟹味噌と内子の組み合わせは本当に美味しいです。

  • 筋肉質でしっかりしている爪は別世界

    花咲蟹の親爪(大きい方)はとても筋肉質で、ぷりっぷりっ!蟹なのに食感がしっかりとしていて、味も美味しい!

  • ミルク蟹とも言われるほど

    花咲蟹は見た目とは裏腹に、味がとてもクリーミーに感じます。それは先程も書きましたが、油分が多いのでそう感じるのです。また、蟹味噌の味もクリーミーなのでミルク蟹と言われています。

花咲蟹の産地

花咲蟹は主に根室産とロシア産があります。

個体差はありますが、大して味が変わるわけではありません。毛蟹でも書いてきたように「堅蟹(かたがに)」をきちんと伝えているお店から購入する事をお勧めします。

若い蟹=身の入りが若い 堅蟹=身の入りが良く味噌もしっかりとしています。

私がお勧めする花咲蟹の買い方

①販売している花咲蟹の種類が多い
・「オス・メス」
・「メスの子付き、無し」ただし子無しでも内子はほぼ入っているはず。
・サイズ「大・中・小」特に特大1kg以上、特に1.5kg以上を仕入れ出来るお店はなかなか無く、そのお店は何か強みがあるお店です。
蟹が届いて嬉しい家族

花咲蟹の1尾の大きさ 目安の人数 内容 (貴重度)
約500g 半人前 ほぼ殻の重さだが蟹味噌の味は良い
約700g 1人前 多少殻を剥きづらいが蟹味噌も味が良い
約900g 1~2人前 蟹を食べている感 蟹身も蟹味噌抜群
約1.2kg 2~3人前 蟹を剥くのも楽で1番美味しい!
約2.0kg 4~5人前 横40cm高さ30cm 迫力満点!

1kgを超えてくると、手に入りづらく、1.5kgを超えるとほぼ売ってません。見かけたらレアです。2kg以上は皆無ですが、たまに販売している所があります。見つけたら迷わず手に入れてみる価値ありです!

②花咲蟹の産地を明確にする事ができる。産地証明書が出せる。
・花咲蟹も産地と、湯がくメーカーで味が全然違います。こだわりを持っているお店から買いましょう。
先程も書きましたが、ロシア産と根室産は大して味の差がありませんが、若蟹・堅蟹の表記をしているお店がおすすめです。

花咲蟹の産地証明書例:当店が販売している花咲蟹の産地証明書

③季節の品物を扱っている
・花咲蟹は秋〜冬が一番美味しいと言われています。四季をしっかりと扱っているお店は時期の大切さを理解しています。

④箱売りをしている。花咲蟹を業務用購入が可能である。まとめ買いが可能。
・蟹は特に流通量があると質、価格、内容が良くなります。これは私が仲卸に居たのでわかります。

オスメスどっちがおすすめ?

花咲蟹はオス派とメス派に分かれます。

理由として次の理由があります。
オスは身がしっかりとしていて、味が良いのが特徴です。
ジューシーでコクのある花咲蟹の身

メスは先程も書きましたが、内子(卵巣)と蟹味噌のコラボレーションです。メスは栄養が子にとられており、オスより身の入りが良くない個体が多いのですが、更に外子が付いている「子付き」という表記の花咲蟹です。外子の事を指します。外子は外見でわかるお腹にプチプチした数の子をバラした様な子がたくさん付いています。
花咲蟹メスは内子と外子がたっぷり

身を楽しみたい方はオス、外子内子が好きな方はメスをおすすめします。

購入する前のおさらい

  1. 販売している花咲蟹の種類が多い
  2. 花咲蟹の産地を明確にする事ができる。産地証明書が出せる。
  3. 季節の品物を扱っているか
  4. 箱売りをしている。花咲蟹を業務用購入が可能である。まとめ買いが可能。

以上、この条件が揃ったお店であれば流通の流れも早く、新鮮で質の高い花咲蟹を取り扱っている可能性が高いです。
さらにオスとメスの好みに合わせてお選びいただければ楽しめると思います。

ぜひ、花咲蟹選びのお役に立てれば幸いです。

コメント